意外に知られていない「こい」の知識
コイ科。川魚の代表。中央アジア原産ですが、今では世界中の河川や湖に生息し ています。
中国では紀元前500年に養殖されていたとのこと。日本では、夏は「あらい」、冬は「コイコク」で食べますが、中国ではから揚げが有名で、ドナウ川が流れる東欧ではバターで妙めるムニエルなどにして食べています。
こい の生命力は強く、水から揚げても数時間は生きているほどで、昔から「こいの生き血は精がつく」とされ、結核などの消耗病によく用いられました。
事実、こい はタンパク質や脂肪をはじめ、ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 などのビタミン、カルシウム・鉄などのミネラルを豊富に含みます。
こい は腎炎のむくみをとり、尿の出をよくするとか、産後の母乳の出をよくするとか、経験的に知られていますが、特に こい をぶつ切りにし、内臓も骨も一緒に味噌で煮込んだ コイコク は、そうした作用と強壮作用にすぐれています。