意外に知られていないにらの知識
東南アジア、中国、日本原産のユリ科の多年生草本。
にらは「陽起草」と言われるほど生長力と生命力の強い野菜であり、一度植えるとほとんど手をかけなくてもよいので、懶人草(らいじんそう)=怠け草 とも呼ばれています。
にらは体を温め、胃腸の働きをよくし、強壮・強精作用があることがわかります。にんにくと同様に、消化促進、殺菌、消炎作用も有しますが、その作用の主役は、やはり硫化アリルでしょう。
また、にらに特有の働きとして、「活血化瘀= 駆瘀血」作用があります。つまり、汚れたドロドロの血液を浄化して血液の循環をよくし、血液をサラサラにする働きです。
つまり瘀血(血の汚れ)から生ずる肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、生理不順、生理痛、吐血、喀血、下血、鼻血などを改善する作用があるのです。ジューサーでしぼった生汁を1日おちょこ1~2杯、毎日飲むとよいでしょう。
にらの卵とじやにらレバ炒めなどは、陽性食品のにら、卵、レバーが組み合わせており、疲労回復、虚弱体質の改善、貧血、低血圧などの陰性病に格好の食べ物です。