意外に知られていないきゅうりの知識
インド、ヒマラヤ山麓原産のウリ科の一年生つる植物。世界的に普及した野菜の一つで、インドでは三千年も前から栽培され、日本には十世紀頃に渡来してきました。
すいかやきゅうりなどウリ科の植物には、カリウムやイソクエルシトリンという利尿作用の強力な成分が含まれているため、利尿の必要な病気である高血圧、心臓病、腎臓病、肥満症などに用いると大変効果があります
ただし、きゅうりは南方産で、体を冷やす陰性食品です。暑がりの陽性体質の人が前記の病気を患っている時に利用すると効果はてきめんですが、冷え性の人にはかえって逆効果になることがあります。
そのため、冷え性の人はぬか味噌漬けや浅漬けなど、塩を加えて陽性に変えてから食べる工夫が必要。半面、体を冷やすので、ほてり、暑気あたり、日焼け、やけどに用いると効果があります。
栄養素としては、ビタミンC 、カリウム以外はほとんど期待できない、というのが一般諭ですが、皮膚や毛髪の健康に不可欠な成分であるケイ素が多く含有されていることはあまり知られていません。