食材の知識 いちじく

意外に知られていない「いちじく」の知識

新鮮な「いちじく」

降圧効果が強力

効能
  • 降圧作用
  • 痔・イボ・便秘の改善

アラビア南部原産のクワ科の植物。

紀元前3000年のシュメール王朝時代には、すでに栽培されていたほどで、人類が食べる最古の果実の1つ。

「旧約聖書」に最初に登場する木はいちじくで、(創世記)の三章七節に「アダムとイブがいちじくの葉を綴りて前垂れをつくれり…」とあるのは有名。

食用部分は果実ではなく肥大した花房ですから、イチジクは「無花無果と言えそうです。

糖分を大量に含み、ビタミンとしてはB1・B2、Cが、ミネラルはカルシウムが豊富に含まれます。プソラレエンは降庄作用があることが確認されています。

「本草綱目」には「胃を開き、下痢を止め、痔やのどの痛みを治す」とありますが、中国では五痔(五種類の痔= 切れ痔、脱肛、内痔核、外痔核、痔ろう)を治す「薬」として有名です。いちじくには多くの酵素類が含まれ、消化促進作用が強力である上、食物繊維のペクチンがすぐれた整腸作用を発揮してくれます。

胃腸の弱い人は、毎日4~5個食べるとよいでしょう。イチジクの葉や茎を切ると出てくる乳液は、ゴム質、ステリン類、たんぱく質等が含まれ、病的組織、細胞を腐食・収赦する作用があり、イボ、魚の目、水虫などに、この乳液をすり込むと効く、とされています。

いちじくの民間療法

便秘・下痢
果実をよく噛んで、1日5~6個食べる。
痔の腫れ、痛み
いちじくの葉を煎じた液で患部を洗う。

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