意外に知られていない「ぎんなん」の知識
いちょう科の落葉高木、種子がぎんなん。日本では、煮て食べると肺を温め、咳や疾に効くことがわかっていたので、「国民病」と言われた結核によく用いられていました。
漢方の咳止め「定喘湯」の成分になっていることからも、鎮咳・去疾作用があることは確かです。
また、膀胱の括約筋を強くする成分が含まれており、夜尿症や(夜間)頻尿に奏効します。
ただし、青酸が含まれているので、食べすぎると消化不良を起こし、まれに死ぬ(「本草綱目」によると1000個で死ぬと…)こともあるので要注意。