意外に知られていない「あじ」の知識
アジ科。あじは北海道を除くほとんどの地域の海岸から50~100 mくらいの岩礁や海藻の繁茂するあたりに棲んでいます。
マアジ、シマアジ、ムロアジが代表的ですが、日本近海には約20種のあじが水揚げされます。
あじにはアラニン、グリシン、グルタミン酸、イノシン酸などのアミノ酸が豊富に含まれており、同じく豊富に含まれるEPA、DHAなどの不飽和脂肪酸と適度に混じり合い、あの独特の味が生まれます。
「あじの味、鴨のごとし」「あじは味なり」「あじは味に通ずる」など「おいしい魚」にあじの語源があるとする説と、あじは光に集まる性質が強いので、魚のよく集まる所を意味する「あじろ=網代」からきているという説があります。
あじは、EPAの他、タウリンを多く含んでいるので、動脈硬化、それからくる高血圧、脳血栓、心筋梗塞、視力低下や肝臓病の予防に有効な魚と言えます。