意外に知られていない「小豆」の知識
マメ科。中国東北部原産の一年草。日本へは3世紀頃に伝わりました。大豆と同じく栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富ですが、他の豆類に比べ、脂肪分が少ないのが特徴です。
漢方では、生薬名を「赤小豆」といい、脚気、心臓病、腎臓病、便秘に処方しています。含有成分のサポニン(ポリフェノールの一種)が体内の水分量を調節し、「むくみ」があると強力な利尿作用を発揮するからです。
サポニンは、血中のコレステロールや脂肪を低下させる作用もありますが、皮の部分に多く含まれているので、皮つきのままで食べるほうが望ましいでしょう。
ビタミンB1も多く含むことが、疲れや脚気にも奏効する所以です。小豆 50g を水 600ccに入れて、半量になるまで煎じて飲むと、利尿を促し、相当ひどい「むくみ」や二日酔いにも奏効します。おできや吹出物には、小豆をつぶして粉にし、水を加えて練り、患部に貼るとよいでしょう。