意外に知られていないかぶの知識
地中海原産のアブラナ科の植物で、別名は「すずな」。春の七草の一つ。根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類されます。
根には炭水化物の消化を促す酵素のジアスターゼヤアミラーゼを含むので、食べすぎ、飲みすぎによる胃腸の不調を整えるのに有効です。
昔から正月の7日には、春の七草を使った七草粥を食べる習慣がありますが、正月の飲みすぎ、食べすぎで疲れた胃腸を快癒させようという昔の人の知恵だったのでしょう。
カブの葉には、ビタミンA(カロチン)・B1・B2・C などのビタミン類が存分に含まれていますが、特にビタミンC は、カブ100g 中に75mgも含有しており、オレンジやトマトの約3倍にも当たります。葉を捨ててはいけません。
また、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルも多量に含まれていますが、特にカルシウムの含有量は、すべての野菜の中で最も多く、カブ100g中230mgにも含んでいます。
葉はゆでておひたしや浅漬けにしたり、味噌汁の具にして毎日食べると、骨・歯を丈夫にし、イライラや不安、不眠、自律神経失調症などの予防・改善にもつながります。
ぁまり知られてはいませんが、種子もいろいろな使い方があり、すりつぶして、朝夕、顔につけると美肌効果があります。また、円形脱毛症には、種子をすりつぶして少量の酢を混ぜ、患部にこすりつけてマッサージするとよいでしょう。また、種子油を少量ずつ服用すると、眼精疲労や老人性白内障の予防や改善にも効果があるとされています。