意外に知られていない「くるみ」の知識
くるみ科、ペルシャ原産。ヨーロッパでは古くから栽培されていましたが、日本へは江戸時代にやっと伝播しました。
古代ギリシャやローマでは、「くるみの実には催淫性がある」とされていました。実際、多量の良質な脂肪(動脈硬化を予防するリノール酸などの不飽和脂肪酸)、タンパク質、ビタミンE が豊富に含まれ、強壮・強精作用が極めて強いことからも首肯できます。
イギリスではくるみの形が人の頭に似ていることから「頭の病気に効く」とされ、中国ではクルミの形が脳に似ているので「くるみを食べると頭がよくなる」と言い伝えられていますが、これこそ漢方の「相似の理論」です。
まさに不眠症、ボケ、脳動脈硬化を予防・改善する健脳食と言えるでしょう。『開宝本草』にも、くるみは「元気をつけ、肌を潤し、髪を黒くする」とあります
ぜひ、毎日2~3個食べることをおすすめします。ただし、1個で約35kcalもあるので、食べすぎにはご注意です。