意外に知られていないやまいもの知識
日本、台湾に野生するやまいも科の多年生つる性草本。自然の山野に野生するので、「自然生」とも呼ばれます。
日本では、かなり古くから食用にされています。
やまいもには、ジアスターゼ、アミラーゼ、カタラーゼ、グルコシダーゼなどの諸酵素が豊富に含まれているため、「とろろ飯」など、かなり食べすぎてもすぐに胃がスッキリとするものです。
昔からやまいも、さといも、うなぎ、どじょう、なまずなどの「ぬるぬる」したものは、精力剤になると言われていますが、ぬるぬるの主成分はムチンで、タンパク質の吸収をよくし、滋養強壮効果を発揮します
「とろろ汁折々少し食すれば脾臓(=胃) のくすり気虚を補う」とあり、「神農本草経」にも、やまいもについて「虚弱体質を補って早死にを防ぐ。胃腸の調子をよくし、暑さ寒さにも耐え、耳、目もよくなり、長寿を得られる」とあります。
でも、胃腸や肺、腎臓の働きを強化し、「消化促進、寝汗、下痢、頻尿、帯下、腰痛、咳、糖尿(病)…」に効くとしています。事実、粘り気のもう1つの成分デオスコランには、血糖低下作用が証明されています。
漢方薬「八味地黄丸」の主成分の山菜がやまいもで、八味地黄丸は、足腰の冷え、むくみ、痛み、頻尿、老眼、白内障、インポテンツ、皮膚のかゆみ、骨粗鬆症など、老化による症状や病気に村する妙薬です。また、血中コレステロールの低下作用があることも報告されています。
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