意外に知られていない「メロン」の知識
ウリ科、インド原産。すでに有史以前にエジプト、ギリシャで栽培されており、日本にも弥生時代には伝わっていたようです。
摘みとってから追熟させなければならないのは、細胞の中に不溶性のプロトペクチンがあり、これを分解させて可溶性のペクチニン酸やペクチン酸にして果肉を柔らかくするためです
メロンはスイカ(ウリ科)と同様、利尿作用があり、むくみ、高血圧、腎臓病に有効ですが、原産地が南方(インド) なので、体を冷やす作用があり、冷え性の人の多食は要注意です。
ただし、その性質は発熱や、それによる口渇に効くということでもあります。
ショ糖、ブドウ糖、果糖などの糖質が主成分で、その上にビタミンB1・B2・C 、β・カロチン、カリウムが含まれているので、暑気払いや夏パテの回復には有益です。
なお、露地もの(プリンスメロンなど)はビタミンC やカロチンを多く含み、温室もの(マスクメロン)はタンパク質やビタミンB 類が多いようです。