意外に知られていない「みかん」の知識
ミカン科、アジア南部原産。一口にミカンと言っても、温州みかん、夏みかん、はっさく、だいだい、ゆず、いよかん、サンフルーツ、ポンカン、セミノール、レモンなどがあります。
昔は「橘」や「柑」と呼ばれ、日本へは6六世紀に伝わってきました。「蜜柑」という名は室町時代の頃、品種改良により甘いみかんが現れてから名付けられました。
果実には、ビタミンA・C (特に多く、2個食べると1日の所要量を摂取)・E 、カリウム、カルシウム、リンなどのミネラルが多く含まれ、さらにクエン酸や芳香性精油があるので、胃液の分泌を促し、アペタイザー的効能があります。
また、ビタミンPも含まれるため、Cと協同して、血管の老化や出血を予防します。
最近、みかんのオレンジ色の色素を醸し出しているβ・クリプトキサンチンに強力な発ガン抑制効果があることが解明されました。便秘を改善し、血中コレステロール低下作用を有する食物繊維のペクチンは、みかんの袋に多く含まれているため、袋ごと食べると健康効果が高まります。
みかんは南方産で、果汁を多く含みカリウムが多いので、体を冷やす作用があります。そのため、発熱した時の口渇および水分補給に大変有効ですが、冷え性の人が食べすぎると冷えに拍車をかけるので、要注意です。