食材の知識 塩の成分が変化している

意外に知られていない食材別の知識

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売れ筋の強化米の本当のところ

昨今のグルメブームが火付け役になり、ビタミンやDHA入りと称される強化卵が売られるようになり高価でも人気がります。健康食ブームの影響もあってか、最近ではこういった卵が数多く何種類もでまわっています。
他の卵に比べると値段も高く大きさもしっかりしたものが多いのですが、鶏に栄養成分を配合した餌を与えて強化したものだというが実際、その実力はどうでしょうか。
国民生活センターが行った調査によれば、中には問題のあるものもあります。
例えば、魚に多く含まれ、脳の発育にいいと話題を呼んだDHAなどは、効能についてまだ研究段階であるにもかかわらず、痴呆やがん予防をそれの入った卵の売り文句にしているものもありました。
同じように、一般的な卵と同じでありながら、わざわざコレステロールを抑えると表示してあったり、抗菌剤不使用(全ての卵に該当する) と表示してあるものまでありました。そもそも卵は強化などしなくても、タンパク質、脂質、ネラルを豊富に含む栄養価の高い食品で完全食品です。ただし、ビタミン(ビタミンC を除他の食品に比べコレステロールもケタ違いに高いため、食べ過ぎに注意しなければいけません。
日本人の卵の消費量は世界有数で、年間、1人平均300個もの卵を食べています。ほかにどんな食品を食べ合わせているかにもよりますが、だいたい1日に1一個~2個程度が適量です。
また、卵の食べ過ぎは、鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こす原因になる場合もありますので、食べ過ぎには注意しなければいけません。
では、卵の食べ方はどうでしょう。基本的には、ゆでても、焼いても、生であっても、栄養素の吸収率はそれほど変わりません。ただし、あまり長時間ゆで過ぎたものはおすすめできません。見分け方としては、ゆで卵の黄身が、薄青みががっているかどうかを見ます。そうなっていたら、卵の栄養価値がかなり失われてしまったと思っていいでしょう。
また、最終的な吸収率は変わらないのですが、調理法によって消化の速い遅いが違ってきます。消化が速い順に、半熟卵、生卵、ゆで卵、そしてもっとも消化が悪いのがオムレツなど火を通した卵。
自分の好みに加え、その日の体調なども考慮した食べ方が望ましいでしょう。
卵の食べ方には、ほかにも注意することがあります。日本人の好きな生卵です。毎朝、ごはんにかけて食べるという人や、コップに落としてそのまま飲むという人もいるでしょう。なんとなくスタミナがつきそうなイメージがあります。
消化もよく、半熟卵の次です。ところが、生卵は、卵と黄身をつぶして、長い時間そのままにしておくと、アンチビタミンというビタミンの作用を邪魔する物質をつくり出します。割ったばかりのものを、すぐに食べるのがいいでしょう。
卵の殻には、食中毒を引き起こすサルモネラ菌が付着している危険性があります。
熱を加えずに食べるのであれば、卵を割るときに、殻などが混じらないよう十分注意する必要があります。さらに、まれに卵の中までサルモネラ菌が入り込んでいる場合があり、卵が古くなると急に増殖します。健康な成人なら多少のサルモネラ菌では発病しないのですが、幼児、高齢者、病人では大事に至ることがあります。生や半生の卵を使用した料理は冷蔵庫に入れて早めに食べるようにするほうがいいでしょう。
卵は、その栄養価値の高低を気にして食べるよりも、むしろ、調理の仕方や食べ方に気をつけるほうが重要です。

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