食材の知識 遺伝子組み換え食品の安全性

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遺伝子組み換え食品の安全性

ズッキーニ、モロヘイヤエシャロット、プルーンといった西洋野菜が、スーパーで売られるようになっても珍しい光景ではなくなりました。こういった目新しい野菜に加え、画期的な新野菜として輸入され始めたのが「遺伝子組み換え」作物です。
遺伝子組み換え作物とは、地道な交配による品種改良にとって代わり、遺伝子の操作という合理的な手法を駆使してつくられた病気や害虫に強い作物です。
それまで、その作物にはなかった遺伝子を細胞に組み込み、培養することで、自然の法則では考えられない、新しい性質をもった作物につくり換えることができます。世界では100種以上の穀物、野菜、花木などがつくられています。現在わが国には、そうやってつくり出されたもののうち、大豆1品目、菜種3品目、ジャガイモ1品目、トウモロコシ1品目の、4種7品目の遺伝子組み換え作物が輸入されています。こうした遺伝子組み換え野菜の一番の問題点は、その安全性になります。
例えば、ジャガイモの場合、害虫に強い微生物の遺伝子を組み込むことで、自ら虫を殺すタンパク質性の毒素をつくり出すようになってしまいました。その結果、ジャガイモをかじった害虫は皆死んでしまうため殺虫剤を使わなくても良くなり、コストも下がって、生産量も高まるという結果です。しかし、これを食べる人体への影響はどうなのでしょうか?。殺虫剤は水で洗い流すことができますが、作物の細胞の中でつくられる毒素となるとそうはいきません。虫がかじるのはほんの一部ですが、人間は全てを調理し、しかも連続して食べるのですから、毒素の摂取量も多くなってしまいます。ジャガイモがつくり出す毒素に対する感受性が害虫とは違っているとしても、人間に少しも影響がないとは考えにくいでしょう。
実際にアメリカの大学で行われた実験では、遺伝子組み換えで改良された大豆に、アレルギーのもととなるタンパク質が発見されています。これは、組み合わせに使われた遺伝子を持つ作物がもともと持ち合わせていた性質でした。アレルギーの人が気をつけて避けている食品ならともかく、これまで安全とされていた作物を食べて、アレルギーを起こしてしまう危険性も可能性としてあるのです。今のところ、日本ではこういった弊害は報告されておらず、厚生省でもその安全性を認可しているため、とくに取り沙汰されていません。しかし、先のジャガイモや大豆の例にもあるように、遺伝子組み換え作物には、今まで人間が口にしたことのない(つまり自然界には存在しなかった) タンパク質などが含まれているのです。そういう意味では全く未知の食品ともいえるかもしれません。
しかも、店頭で売られている遺伝子組み換え食品には、それを示す表示が義務づけられていないのです。消費者は、それが遺伝子組み換え作物であるか、そうでないのか、知らずに食べることとなってしまいます。では、大豆、菜種、ジャガイモ、トウモロコシといった作物にだけ気をつけて、国産のものを選べばいいかといえばそうはいかないのです。輸入が認可されているこうした作物は、むしろ、醤油や食用油、味噌、スナック菓子などに姿を変え、口にしてしまっているのです。
ヨーロッパでは、これらの食品の危険性を心配し、表示を義務づけているところもあります。日本でも「日本生活協同組合連合会」が、「原料に使っている」「 使っていない」「原料に混じっている可能性がある」の3区分の表示を実施する方向にあります。

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