意外に知られていない食材別の知識
男性のにぎりこぶしほどある、ピーマンの親分格の野菜がオランダパプリカです。
ここ最近スーパーにでまわりはじめました。しかも、赤、オレンジ、黄色、紫、緑に加えて、茶色、白、黒色のものまでそろっています。形は確かにピーマンですがじつはピーマンではないのです。
この野菜は「オランダパプリカ」といって、ピーマンの変異種でだそうです。1993の輸入解禁以後、少しずつ日本の市場にもでまわるようになりました。大半はオランダ産ですがニュージーランドや韓国からも輸入されています。味は、色にもよりますが、果物といってもよいほど甘みが強く驚きます。黄色のものが一番甘いのですが、オレンジ、赤と色づくにつれ酸味が強くなり、さわやかな味わいとなります。また、緑色のものであっても、独特のピーマン臭さがないので、ピーマン嫌いの子供でも食べられるでしょう。
栄養はどうでしょうか?。
オランダパプリカはビタミンやカロチンを多く含んだ栄養豊富な食品です。とくに、赤色のものは、ビタミンC濃度がピーマンの1.5~2倍あり、6分の1個食べれば1日の所要量は満たされます。
つまり、オランダパプリカ6分の1個で、キウイフルーツ1個分のビタミンC をとることができるということです。生食できる野菜なので、ビタミンはほとんど壊れることはないのでおすすめです。
また、βカロチン濃度はピーマンの3倍もあります。これは、緑の濃いlニラの3分の1にも相当する栄養価です。
値段も以前は少し高めでしたが、大量にでまわっている現在では1個200円程度に下がったので買いやすくなりました。栄養や彩りの面からみても、積極的に利用したい輸入野菜の1つといえるでしょう。
鮮やかな色は、食欲を増進させる作用があります。とくに、赤、オレンジ、黄色は食欲を刺激する色です。
街中にあふれる食べもの屋の看板などには、これらの色が多用されています。鮮やかな色の効力を利用して、客の食欲を増進させることが目的です。確かにサラダなど、緑色1色のものより、プチトマトやゆでたまごなどをそえると見た目もおいしそうにみえて食欲が増します。このときに活躍するのがオランダパプリカです。少量であっても、オレンジ、緑、赤とそえることにより、食欲を増進させるでしょう。
夏パテしているときなど、これらの野菜を上手に利用すれば軽い食欲不振などは治ってしまうでしょう。
子供のお弁当をつくるお母さんにとってもありがたい食品になりそうです。子供は味よりも、見た目の楽しさや色など、雰囲気で食欲を左右されてしまうからです。そんなとき、このオランダパプリカは役に立つでしょう。細切りにして絵や字をごはんの上に書いたり、彩りの寂しいときに、いろいろな型抜きをしてはじにそえたり、形をいかして肉詰めしたりと、見た目にも楽しいお弁当をつくる手助けになる野菜です。
オレンジ、赤、黄色のオランダパプリカは果糖やぶどう糖を含んでいて甘みがあるので、生食がおいしいです。サラダ以外の調理法としては、ジューサーでしぼっても、口当たりのいいジュースになります。甘みの少ない緑や紫のものは、熱を加えて調理するほうが旨味が増えます。。妙めてパスタとあえたり、スパイスを効かせたエスニック料理にいかしたりと、くせが少ないので、大抵の料理にマッチします。
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