食材の知識 マクロビの食事での注意点

マクロビにもメリット・デメリットがある

食材イメージ

自然食や玄米菜食が万全でない

腸のことを考えるとデメリットもあります

最近、自然食ブームや、健康志向の方の間で、マクロビオティックという食生活を取り入れている方も増えています。また日本では美容やダイエットのために活用する方も若い女性を中心に増えています。多くはダイエット目的でしょうか。

マクロビオティックとは「陰陽の原理を取り入れた自然食中心の食生活に基づく長寿法の一種」とされています。マクロビオティックの語源は「マクロビオス(大いなる生命)」で、玄米などを主食として、野菜や海藻などを副食とする食事法を実践しながら、食事による健康維持、体質改善や治療などを目指すものです。

その食生活は、症状・体質・目的などによって異なり、さらに細かく食品の摂取量、製法などまで決められています。大ざっぱにいうと穀類や野菜を中心にした低脂肪の食事という特徴があります。

このマクロビオティックは、アーティストのマドンナや俳優のトム・クルーズといった世界のセレブと呼ばれるような人たちが取り入れていることもあり、話題になることも多く、影響力もあります。

ところが、腸の面から見るとデメリットも見えてきます。

問題になってくるのは玄米です。慢性的な便秘に悩む方の場合、大腸内視鏡検査を行うと、驚いたことにこの方の上行結腸には、未消化の玄米が溜まっているのです 。

詳細を聞いてみると3食玄米食を行っているとのことでした。

マクロビオティックでは未精製の穀物の中でも、特に玄米を摂ることを推奨しています。確かに白米より栄養価が高く、便秘解消効果のある食物繊維も白米より多いですが玄米は消化に時間がかかり、悪くすれば未消化になるケースもあります。健康な人にとつては排便の助けになるのですが、腸の状能が万全でない便秘に悩む人にとっては、逆に悪化する場合もあるのです。

本来、玄米のよさを引き出すにはしっかり時間をかけてよく噛むことにあります。

よく噛んで食べるという咀嚼健康法 を実践した上で玄米はその効果を発揮できるのです。忙しい現代人にはちょっとこれを実践するにはハードルが高いように思います。

つまり玄米とは「摂れば誰にでも健康によい」というものではなく、「自分の体調や体質を見極めてから取り入れる食材」なのです。

玄米を食べるとお腹が張るという自覚のある方、慢性の便秘の方は、ある程度腸の状態を確認してから少しずつ玄米を食べるようにしましょう。

また健康によいといわれる食事法や食品も万能ではありません。あまり過信せずに自分の腸の状態と相談しながら実践しなければかえって逆効果になる可能性もあるのです。

快腸を維持するための玄米

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